美容エステ専門家 手塚圭子さんに聞く、トレンドになったVIO脱毛【前編（全2回）】
近年、注目されつつある"フェムケア"。そのひとつとして、美容クリニックやエステでVIO脱毛を受けるという選択肢もあります。
フェムケアやVIO脱毛に興味はあるものの、なかなか一歩を踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
近年、注目されつつある"フェムケア"。そのひとつとして、エステティックサロンや美容クリニックでVIO脱毛を受けるという選択肢もあります。
フェムケアやVIO脱毛に興味はあるものの、なかなか一歩を踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、一般社団法人 日本スキン・エステティック協会の、手塚圭子理事にお話を伺いました。
フェムケアとしてのVIO脱毛の基礎的な知識やメリットを、専門家の観点から解説いただいております。
VIO脱毛は、身体だけでなく、心にも良い影響を与えてくれる
――近年は、街中の広告や雑誌の記事などでも、VIO脱毛について目にする機会が増えてきましたが、改めてVIO脱毛のメリットとは、どのようなものがあるのでしょうか。
手塚さん（以下、手塚）：最大のメリットは、毛がなくなることによって、フェムゾーンが清潔な状態を保てるようになることです。フェムゾーンは、清潔感が何よりも大切だと思うのですが、毛があるとどうしてもムレてしまって、雑菌が繁殖するだけでなく、心理的な不快感につながることもあります。特に月経のときは、経血が付着して気になるという方もいらっしゃるでしょう。VIO脱毛は、そこに大きく貢献してくれるはずです。
他にも、下の毛がなくなることでお手入れがしやすくなります。毎日のバスタイムで、汚れを残さず清潔に洗えるのはもちろん、フェムゾーン用のオイルなどのケアアイテムも、しっかりと塗布できるようになるでしょう。
そして、この"お手入れがしやすくなる"というメリットは、将来介護が必要な身になったときにも、役に立ってくれるんですよ。というのも、介護を受けるとなると、下のお世話も任せることになりますよね。その際に、毛がない方が相手の方にかかる負担も軽減されます。
最近は、親御さんの介護をきっかけにVIO脱毛を受けられる方も多くいらっしゃいます。ご自身の経験から「自分が将来、介護を受けるときの相手への負担を軽減させたい」という気持ちでVIO脱毛を選択されているのです。
――自分自身のメンタル面で、VIO脱毛はメリットがあるのでしょうか？
手塚：メンタルに関連するメリットでいうと、"自分に自信をもてるようになる"といったことが挙げられます。たとえば水着や、普段着られる下着もですが、毛がはみ出ることがないので、自分らしくのびのびと過ごせるようになるのではないでしょうか。
あとは、「自分自身を大切にしている」という実感を抱けることも、メリットとして挙げられると思います。特にILACY世代の方は、歳を重ねるにつれ、ご自身のケアや女性としての楽しみが後回しになってきている方もいらっしゃいますよね。VIO脱毛を受けると「自分磨きを頑張ろう」「おしゃれを楽しもう」という気持ちを抱くきっかけとなることもあります。
早く効果を体感するなら、できるだけ早くチャレンジを
――「VIO脱毛を受けてみよう！」と思われている方が、知っておくべきことはありますか？
手塚：VIOに限らずですが、"脱毛は1回では終わらない"ということです。挙式などご予定があるお客さまから「1か月後までに脱毛を完了させたい」とご相談をいただくことがあるのですが、そのご要望にお応えするのは難しいのです。
というのも、人間の体毛には"毛周期（もうしゅうき）"というものがあり、毛によって生えてくるタイミングがバラバラなんです。今、肌の表面に出ている毛を抜いたとしても、別の毛穴の奥で眠っている毛が少し経つと生えてきます。施術を何回かに分けて、"別の毛穴から新しい毛が生えてくるたびに抜く"というサイクルを繰り返さなければ、毛は完全にはなくなりません。このように、脱毛には一定の期間を要します。いち早くメリットを実感されるためにも、脱毛にご興味が出てきたらできるだけ早くご相談されることをおすすめします。
――脱毛で痛みを感じることはあるのでしょうか。
手塚：痛みの感じ方は個人差があるので一概には言うことは難しいのですが、ただ、サロンにはサロンの良さ、クリニックにはクリニックの良さがあるので、カウンセリングを受けたり、体験したうえでご自身に合う方をお選びいただくのがよいと思います。
スキンケアと同じように、フェムゾーンのケアを
――「VIO脱毛に興味はあるけれど、迷っている」という方に向けてメッセージをお願いいたします。
手塚： VIO脱毛をはじめとするフェムケアは、身体だけでなくメンタルにも良い影響をもたらしご自身をいたわることにつながります。
脱毛のあとは、アフターケアとして肌を保湿する必要があるのですが、それがきっかけとなり、日常的なフェムゾーンのケアを始められる方もいらっしゃいます。みなさま、普段お顔のスキンケアはされていると思いますが、全身の皮膚は一枚でつながっているので、フェムゾーンももちろんケアしたほうがよいですよね。
VIOに限らず、サロンやクリニックで脱毛を受けられている方は、アクティブに人生を楽しまれている方が多くいます。いつまでも若々しく、美しく在りたい方には、ぜひ"見えない部分のケア"であるVIO脱毛にもトライして、充実した人生を送っていただきたいと思います。
かつては脱毛そのものが、タブー視されていた時代もありましたが今は違います。VIO脱毛の広告も世に出ていて、多くの女性が「やってよかった！」と満足される時代になりました。ILACY世代のお客さまも多くいらっしゃるので、「今さら脱毛なんて遅いかな...」と尻込みされる必要はございません。少しでもご興味があるなら、ぜひカウンセリングを受けてみてください。
VIO脱毛を受けて、新しい自分に出会おう
今回は、一般社団法人 日本スキン・エステティック協会の手塚圭子理事のインタビュー前編をお届けしました。
VIO脱毛も、フェムケアの一環。
"見えない部分のケア"だからこそ、その効果は誰よりもご自身が実感でき、心身ともに気持ちの良い日々を送れるようになるでしょう。
これまでの人生では"当たり前"だったVIOの毛がなくなることで、ご自身にとってまったく新しい"当たり前"と出会えるかもしれません。
脱毛の効果を実感できるようになるまでには一定の期間がかかりますので、気になった方はぜひ、お早めの施術をご検討ください。
なお後編では、近年VIO脱毛を受けられている方の傾向や、脱毛のトレンドの移り変わりについて手塚さんにお伺いした内容をお届けします。
ぜひお楽しみにお待ちください。
（取材・文：城下透子）
profile
手塚 圭子（てづか けいこ）
医学博士・保健学博士
一般社団法人 日本スキン・エステティック協会理事。ほかにも数多くの美容関連団体の役員を務める。
『美人のつくりかた』（光文社 知恵の森文庫）『キレイのきほん』（大和出版）など著書多数。
東京大学医学部に在籍中、第9回1977年度ミス日本グランプリを受賞。現在はミス日本コンテスト審査員を務めるほか、脱毛やアンチエイジングをはじめ、エステティック関連分野の研究を続けている。
一般社団法人 日本スキン・エステティック協会 公式Webサイト：https://jsa-cpe.org/
この記事は、働く女性の医療メディア
ILACY（アイラシイ）の提供です。
