ホルモンバランスが薄毛に関係アリ!? 薄毛の対策方法とは?

「最近髪のボリュームが減ってきたような気がする」「抜け毛が気になる」というようなお悩みはありませんか?

髪は女の命ともいわれているように、髪の量や質は女性の見た目に大きく関わるもの。薄毛に悩む人というと男性に多いようなイメージもありますが、実は女性にも薄毛にお困りの方は多いのです。薄毛になると人の目が必要以上に気になったり、自信がなくなったりとマイナスなことばかり。そんな悩ましい薄毛ですが、実はホルモンバランスの乱れが原因の1つだと言われています。

そこで今回は、ホルモンバランスと薄毛の関係と、女性の薄毛を防ぐためのケア方法をご紹介いたします。

女性ホルモンの低下が薄毛を引き起こす!?

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンという2つの種類がありますが、薄毛と関わりがあるのは「エストロゲン」です。 これは卵巣から分泌されているホルモンで、女性らしい体つきを作ったり生殖機能を促進させたりするほか、肌や頭皮の健康を維持するという大切な働きを担っています。

またエストロゲンは、髪の育成や寿命を延ばしたりする役割があります。 しかし、このエストロゲンは一定の年齢を超えると分泌が減少してしまいます。 あわせて生活習慣の乱れやストレス、悪い食習慣も分泌低下の原因になります。 このようにエストロゲンが低下してしまうと、髪の毛の生え変わりのサイクルが乱れ、薄毛へとつながる場合があるのです。

男性ホルモンの増加も薄毛の原因になる!

意外かもしれませんが、実は女性の体内でも男性ホルモンが分泌されています。普段は女性ホルモンのほうが優位に働いているため、男性ホルモンの影響が目立つことはありません。

しかし、加齢や生活習慣の乱れによって女性ホルモンの分泌が低下したり、ストレスを強く感じたりすると、相対的に男性ホルモンの働きが強くなってその影響が体に現れるようになります。男性ホルモンのバランスが高くなると、女性にも男性に多く見られるタイプの脱毛症が起こります。

ヘアサイクルと薄毛の関係とは?

髪の毛は「成長期」「退行期」「休止期」という3つの時期を繰り返して生え変わっており これをヘアサイクルと呼びます。

「成長期」では毛母細胞が毛球部という毛穴の奥で活発に分裂を繰り返しており、髪の毛を長く太くさせます。 一般的に髪全体のうち、85%程度は成長期にあるといわれていて、3~7年程度はこの期間が続きます。

「退行期」に入ると、毛母細胞があまり活動しなくなり、毛球が退化していきます。 退行期は成長期に比べると非常に短く、1~2週間程度とされています。 髪の成長が完全に止まり、自然に髪が抜け落ちていくのが「休止期」です。 3~4カ月ほど休止期が続いた後、再び成長期を迎えて新しい髪が伸びていきます。

男性型脱毛症では、ヘアサイクルが回るたびに髪の成長期が短くなっていく形で薄毛が進行します。 男性型脱毛症の、成長期は数ヵ月~1年程度しか続かず、十分に髪が育たないのです。 この成長期を伸ばす治療薬が、プロペシアやザガーロといった飲み薬です。

一方、女性の薄毛では、頭部全体の髪の毛が薄くなる、「びまん性脱毛症」と呼ばれる症状が多く見られます。 びまん性脱毛症の原因ははっきりとわかっていませんが、ヘアサイクルの休止期が長引くことが主な原因ではないかと考えられています。 つまり、退行期を迎えて髪が自然に抜け落ちてから、いつまでも成長期に入らないことで全体の髪の本数が少なくなっていくのです。

薄毛の症状が気になり始めるのは何歳頃?

髪の細さや本数の少なさが気になり始めるのは、一般的には40歳頃から、早い人だと30代からだといわれています。 また、50歳を過ぎるとヘアサイクルの変化も感じられるようになるでしょう。 ヘアサイクルの変化によって休止期を迎えている髪の割合が増え、成長期の割合が減って髪のボリュームが減少するのです。 ただし、加齢の他にも、遺伝やストレスといった要因が複雑に関係するため、薄毛に気づく年齢には個人差があります。

気になる薄毛を予防するためのケア方法とは?

ホルモンバランスを整える

薄毛を防いで健康的な髪をキープするためには、女性ホルモンの分泌を整えるよう心がけましょう。 具体的には、睡眠不足の解消やストレス改善、バランスの良い食生活などです。 また、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンや、その活性成分であるエクオールを摂取するという方法もあります。

女性ホルモンは髪の毛だけでなく、肌や体にも影響を及ぼすもの。 日頃の生活を見直して女性ホルモンの働きを整えておきましょう。

頭皮の環境を整える

頭皮の血行を促し、必要な栄養分を頭皮全体に行き渡らせるためには、頭皮を清潔に保つケアやマッサージなどの薄毛予防のアプローチが有効な場合があります また、育毛剤を使うことで、抜け毛予防や、美しい髪に欠かせないハリやコシのUPも期待できます。

具体的な薄毛のケア方法を紹介!

規則正しい生活を送る

髪の生育を促す成長ホルモンは、睡眠中に分泌されます。 そのため、規則正しい生活を心がけて睡眠の質を高めることが重要です。 また定期的な運動は、睡眠の質向上に役立つでしょう。

バランスよく栄養を摂る

栄養バランスの偏りは、薄毛を進行させるリスクの一つです。バランスを考えながら、ビタミンや亜鉛などの髪に関わる栄養素を日頃から摂取するよう心がけましょう。

さまざまな食材を食事に取り入れるのが難しい方は、不足しがちな栄養をサプリメントで補給する方法もあります。ちなみに、大豆イソフラボンには女性ホルモンの一種であるエストロゲンによく似た働き(エストロゲン様作用)があるといわれています。納豆や味噌、豆腐などの大豆製品は、日本人の食生活に自然になじんでいると思います。

ただし残念なことに、日本人の約7~8割ほどの方は大豆から体内でエストロゲン様作用のあるエクオールを作りだすことができないとされています。もし体内のエクオールを測定する検査(特殊検査)で低い値が出たら、サプリメントとしてエクオールを摂取することで、その不足を補うことができます。

リラックスタイムを設ける

現代女性は、仕事や家事、育児と様々な役割を担い、日々の責任を負っています。 これらのストレスは体内における亜鉛の消費量を増やして、薄毛の原因となることがあります。

またストレスによる自律神経の乱れは、頭皮の血流を悪化させて薄毛につながる場合があります。つまり薄毛を引き起こすたくさんのリスクに囲まれていると言えます。音楽を聴く、アロマテラピーを実践する、湯船にゆったりと浸かるなど、自分なりの方法で心のゆとりを取り戻してください。

紫外線の対策をする

紫外線により肌が日焼けするように、頭皮にも日焼けによる炎症がおこります。そしてダメージを受けた頭皮の抜け毛が増えることがあります。帽子をかぶる、日傘を差すなど、日頃から頭皮と髪の紫外線対策を怠らないようにしましょう。

頭皮マッサージをする

薄毛の対策方法として、頭皮マッサージには一定の効果があります。頭皮への血流が改善することで、髪の成長を助けることができます。

ホルモンバランスを整えて薄毛対策

女性の薄毛では、頭部全体の髪が薄くなる「びまん性脱毛」が多く見られます。主な原因は、休止期を迎えた髪が成長期に入らないことで、髪のボリュームが少なくなっていくことだと考えられます。

1)ホルモンバランスを整える
2)バランスのよい食事
3)ストレス対策
4)紫外線対策
5)頭皮マッサージ

など総合的にアプローチすることで、効果が期待できます。

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