40代の紫外線対策、ここだけは押さえておくべき!
紫外線量がピークを迎えるこの時期、肌の調子が急に落ちたと感じていませんか?シミやしわなど、肌の衰えのサインに気付いたら、これ以上老化が進まないように、徹底的な紫外線対策を始めましょう。
今回は、紫外線対策が体に与える影響や、そろえておきたい紫外線対策グッズについて、医療・美容記事を多く手掛ける編集者/ライターのライラさんに教わりました。
【PROFILE】
ライラさん(40歳)
医療・美容記事を多く手掛ける編集者/ライター。気になった健康法は試さないと気がすまない性格。「ストレスを明日に持ち越さない」をモットーに、日々体を動かすことを欠かさない。最近、ボルダリングに目覚めた。
40代のうっかり日焼けは致命的!
連休を利用して、高校時代の友人であるマリさんと旅行に来たライラさん。観光に備えて支度をしていると、マリさんがベランダで日差しを浴びているのが見えました。
ライラさん 「ちょっと!日焼け止めはもう塗った?」
マリさん 「ううん、まだよ。だって、ベランダに出ただけだもの」
ライラさん 「その油断が肌の衰えを加速させるのよ。最近、肌の調子が変わったなって思うことはない?」
マリさん 「そう言われてみれば、今までは気にならなかったシミやシワが増えてきたような...」
ライラさん 「40代は、きちんとケアしないと一気に老化が進むわ。やっておきたい紫外線対策を教えておくわね」
紫外線は体にどんな影響を与える?
地球に降り注ぐ太陽光線の一種である紫外線(UV)は、生体リズムを調整したり、新陳代謝を促進したりするなど、私たちの体に大きな影響を与えているの。良い効果が多い一方で、皮膚の奥にある真皮層まで達して、コラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質を変性させるという厄介な性質もあるのよ。
特に40代は、長年浴び続けてきた紫外線の影響が出始める時期。今まで紫外線ケアを怠ってきた結果が、シミ・シワ・たるみとなって肌に現れるようになるわ。これ以上、肌にダメージを与えないためにも、紫外線の種類や影響について知り、紫外線対策を習慣化したいわね。
紫外線は波長の長さによって、UV-A(紫外線A波)、UV-B(紫外線B波)、UV-C(紫外線C波)に分けられるけど、地上に届くのはUV-AとUV-Bだけ。UV-AとUV-Bでは、肌や体に与える影響が少し異なるわ。
UV-A
波長の長いUV-Aは、皮膚の表面(表皮)から皮膚の深層(真皮)まで達して、肌のハリや弾力を保つのに欠かせないコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作り出す繊維芽細胞(せんいがさいぼう)をゆっくりと傷つけていくの。そのダメージが長期的に蓄積して、将来的に、しわやたるみなどにつながるわ。UV-Aの65%は網膜に達して、目の炎症の原因にもなるのよ。
UV-B
波長の短いUV-Bは、真皮までは到達せず、表皮にさまざまな影響を及ぼすのが特徴。日光を浴びた直後に肌が赤く炎症を起こして、やけどをしたようになったり、紫外線を吸収して細胞を守る働きをする「メラニン色素」が沈着してシミやそばかすができたりするのは、このUV-Bが原因よ。UV-Bの10%は網膜に達して蓄積され、将来的に角膜炎や白内障を引き起こす可能性があるわ。
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40代からの紫外線対策、そろえておきたいグッズは?
先に説明したとおり、40代は、紫外線の影響がシワやシミとして肌に現れるようになる時期。これまで以上に徹底した紫外線対策をする必要があるわ。ひとつのケアに頼るのではなく、さまざまな方法を組み合わせてカバーすることが大切よ。
紫外線は、晴れた日だけではなく、曇りの日も雨の日も降り注いでいるの。「曇っているから大丈夫」と何も対策をせずに外に出れば、紫外線を浴びることになるわ。
特に春は、紫外線の量が急激に増え始める時期で、夏までにその量がどんどん増えていくのよ。高止まりの状態が続く夏を迎える前に、本格的な紫外線対策を始めましょう。
ここからは、40代以上の女性がそろえておきたい紫外線対策グッズを紹介するわね!
「日焼け止め」はSPFとPAの値を確認して
紫外線対策の基本ともいえる日焼け止めは、選び方と塗り方が肝心。海や山などのレジャーで浴びる紫外線と、通勤や散歩などで浴びる紫外線では強さも量も違うから、パッケージに書いてあるSPFとPAの値を見て、生活シーンに合った日焼け止めを選びましょう。
・SPF
UV-Bを防ぐ指数を表すもの。強さは1〜50+までの数値で表され、数値が高いほどUV-Bによる炎症を長時間防げる。
・PA
UV-Aを防ぐ指数を表すもの。強さは4段階の「+」マークで表され、「+」マークが多いほどUV-Aを防ぐ力が強い。
日焼け止めを塗るときは、適量をおでこ、左右の頬、鼻、顎に置いてから、指の腹を使って丁寧になじませて。意外と日焼けしやすい首や耳の裏も、忘れずに塗りましょう。
最近は、メイク直しが同時にできるパウダータイプや、ベタつかないジェルタイプなど、さまざまなタイプの日焼け止めが販売されているわ。汗や摩擦で落ちてしまうから、2~3時間おきに小まめに塗り直すといいわね。
「日傘」で首や二の腕の日焼けを防ごう
急に日差しが強くなったときなど、持っていると役立つのが日傘。UV加工された素材で作られていて、顔や首のほか、二の腕もしっかりカバーしてくれるわ。
折りたたみ式や晴雨兼用など、ライフスタイルに合った一本をバッグに入れておくと安心よ。
「ストール」や「帽子」で紫外線を徹底的にカット
首や二の腕の日焼けを防ぐためにも、日差しの強い場所を歩くときは、肌の露出をなるべく避けること。その日のファッションに合わせてストールを巻いたり、UVカット効果のある薄手のパーカーを着たり、つばの広い帽子をかぶったりするなど工夫してね。網膜に入り込んでくる紫外線をカットするため、サングラスも忘れずに!
紫外線対策は習慣化がポイント
「忙しくて、日焼け止めを塗らずに外に出てしまった」なんて失敗を防ぐには、紫外線対策を特別なケアにせず、普段のスキンケアに組み込んでしまうのがおすすめ。習慣化してしまえば、毎日無理なく続けられるわよ。
体の内側から紫外線対策をするなら、ビタミンA・C・Eを含むピーマンやブロッコリー、カボチャなどの野菜、キウイやみかんなどの果物を積極的にとりましょう。紫外線によって発生する活性酸素を除去したり、メラニンの生成を抑制したりして、将来的なシミやそばかすを防ぐことにつながるわ。
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