40代以降の女性の健康の鍵を握る【エクオール研究】に関する報告会

『レミ先生の診療日記』に登場されている吉形玲美先生の『大人女性の健康セミナー』が7/19(金)に仙台市青葉区、仙台トラストタワー4F「せんだい総合健診クリニック」にて開催されました。


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更年期の様々な不調の原因や対策など、日常生活に活かせるヘルスケアアドバイスについて開催された本セミナーですが、吉形先生による【エクオール研究に関する報告会】も同時におこなわれました。

吉形先生は、40代以降の女性の健康の鍵を握る成分として注目される「エクオール」においては、世の中に広く認知される以前からその臨床研究をリードしており、エクオール検査を日本の医療機関として初めて導入するなど、更年期医療に注力しています。

今回発表されたのは、せんだい総合健診クリニックの院長、石垣洋子医師と吉形玲美医師の共同研究です。
注目成分エクオールの産生能と腸内環境の関係についての今回の研究は、2018年4月12日にオランダのアムステルダムで行われた国際栄養健康学会『19th International Congress on Nutrition & Health』にて発表され、米国の医学専門誌『Journal of Nutrition & Food Sciences』オンライン版(2018年5月10日付)にも掲載されました。

尿中のエクオール量(エクオール産生能)と腸内環境検査および食習慣調査を実施。
その結果、下記のような結果が示されています。(被験者58名)。

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1. エクオール産生菌そのものはほとんどの人が保有している(96%)が、エクオールを実際に産生できる人は少ない(22.4%)。
2. エクオール産生能(※1がある人は腸内細菌の多様性(※2)が高い傾向が見られる。
3. 腸内細菌の多様性には、食習慣や生活習慣が影響している。腸内細菌の多様性が高い人は、根菜類、果物、きのこ類の摂取が多い傾向が見られ、コーヒー摂取、喫煙習慣が少ない傾向がある。

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※1 体内でエクオールを作る力のこと
※2 腸内環境を形成するうえで、性質の異なる様々な種類の腸内細菌が存在していること

ILACY(アイラシイ)では、女性の健康における様々なセミナーや研究情報など、これからも発信いたします。