【茂森あゆみ流】美容×健康のトータルケア術&揺らぎを乗り越える秘訣(後編)

前編では、年齢による髪の変化や乾燥対策など、プロの力を借りながら実践する美容のルーティンについて伺いました。 続く後編のテーマは、大人の女性なら誰もが直面する「心と体の揺らぎ」です。
「更年期は決して怖いものではない」「自分を後回しにしないことが大切」と語る茂森さん。後半では、自律神経を整える方法、そして母として娘に伝えているフェムケアの大切さなど、内側から健やかに輝き続けるための「整える習慣」について、詳しくお話を伺います。
「更年期」と上手に付き合う心と体の揺らぎへのアプローチ
「更年期」と聞くと、どこか不安やネガティブなイメージを抱いてしまう人も少なくありません。けれど実際には、感じ方や現れ方は人それぞれ。避けられない変化だからこそ、どう受け止め、どう付き合っていくかが大切です。 この章では、茂森さんご自身が感じた「更年期のリアルな実感」と、心境の変化について伺いました。
茂森さんが感じた「更年期のリアル」と心境の変化
更年期という言葉に対して、茂森さんはどんなイメージをお持ちでしたか?
- 茂森さん
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正直ちょっとネガティブな印象はあったんです。ずっと更年期って他人事というか。でもやっぱり、体調の変化や、気持ちの揺らぎなどは避けられないので、節目として考えていこうと思っています。
まだはっきりとした更年期の症状を感じているわけではないんですが、自分のなかで意識は切り替わった感じがするんです。
私だけじゃないんだと分かったことも心強かったですし、いまは世の中的にも、更年期というものが以前ほどネガティブなものとして捉えられていないですよね。SNSで更年期症状について情報発信されてる方も多くて、多分私たちの親世代よりは、気持ちが楽になってると思うんです。仲間がいる。だから、いつかは乗り越えられるっていうか。その期間をどう過ごすかで、感じ方やその後の時間も変わってくるのだと思います。いま自分がその真っ只中にいたとしても、怖がる必要はなくて、むしろ丁寧に暮らすことで、豊かさへと変えていけるサインなのではないかと感じています。
一貫しているのは、「無理をするのをやめよう」ということです。自分ができないことはやらない。例えば、髪の毛のトリートメントが面倒くさい人はやめてしまえばいいんです。でも、私はそれは面倒だと思わないから、無理なくやれる。サプリメントなども自分で続けられるものを選んで、「これを飲んだら私はすごく楽になれるんだ」と思って飲むなど、自分が心地よく続けられるようにしていますね。プロの方に相談したり、自分に合ったものを探したりしながら、自分の変化にちゃんと寄り添った生活をしようかなって思っています。
こんなふうに頑張り過ぎず、うまく折り合いをつけながら生活してきたからか、更年期を嫌だと思うことはあまりなかったですね。
正直、私は、わかりやすい更年期症状をあまり感じていないんです。ただ、一番大きく感じたのは、とにかくくすみがひどいということでした。日焼けしてるのかなと思うぐらいくすんでるなと思って。更年期というひとくくりの言葉にはなっていますけど、人それぞれ症状は違うと思うんですよね。とにかく「だるい」とかあるじゃないですか。朝起きられないとか。更年期への対処もひとつひとつの小さな積み重ねが大事なんじゃないかな。自分で少しずつできることをやって、人の手を借りるときは借りて、丁寧に向き合うことで、更年期が怖いものではなくなるのかなと思っています。
揺らぎの時期を快適に:茂森流の「心と体を労る」習慣
更年期を乗り越えるために睡眠や食事も大事だと思いますが、茂森さんがいつも実践されているルーティンなどはありますか。
- 茂森さん
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あんまりないんですが、ひとつ言えるとしたら、朝起きてまず最初に体の中に入れるものはお白湯ですね。心身ともに落ち着くんです。お茶でも何でも好きなものを飲めばいいとは思うんですけども、私はお白湯がすごく体に優しいと感じますし、スーッと喉から内臓に伝わっていくのが感覚としてわかるのが良いですね。
私は胃腸が弱い方で、お白湯がぴったり自分には合っています。それが1日の始まりです。あとは、3度の食事をちゃんといただく。朝もちゃんと食事をとっています。結構しっかり食べてますね。子供たちは学校があるので、登校したらゆっくり朝食をとります。朝食ではなるべく汁物を取るようにしていますよ。
続けていることとして、ヨガを習慣にしているそうですね。
- 茂森さん
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実は、ヨガとかピラティスが流行っていたころも含めて、そういったものをまったくやったことがなかったんです。何年前かにママ友に、朝ヨガが気持ちいいってランチ会で聞いて、「朝からヨガ習いに行ってるの?」と聞いたら、YouTubeでできるよって言われたんですよ。
その当時、私はYouTubeとかもあまり見たことがなくて、子供たちに聞いたら「スマホでもYouTube見られるよ」って。YouTubeでヨガって検索するといっぱい出てくるんです。
いろいろあるので本当にハマって、気づくと1時間半ぐらいやっていましたね。この間はやり過ぎて、背中のスジを痛くしました(笑)。同じポーズで長時間止まったりするので、ちょっと頑張りすぎてしまいましたね。
ヨガをやるようになって、体内に酸素を多く取り入れられるような気がします。呼吸が長くなるんです。普段、呼吸って気づくと浅くなってるんですよね。よく子供たちにも「とにかく息を吐き続けなさい」って言い聞かせています。苦しいと絶対人間は息を吸ってしまうから。疲れたときは、スーッと吐いて。慌てないでね。自分が、今慌ててるなって思うときはとにかく息を吐く。
ヨガをやるようになって、心が落ち着くようになりました。もちろん全身にいいんですけど、特に腰痛が良くなったんですよ。今まで何をやってもだめだったんです。整体や、針治療も頑張って行ったんですけど、どうしても股関節とかは治らなくて。でも、ヨガをやり始めて嘘みたいに良くなりました。肩こりも減りましたし、私には合っていたんですね。気持ちも落ち着けるようになって、やっぱり呼吸って大事なんだということを、ヨガに教えてもらいました。
今、注目すべき「フェムケア」:女性の健康と美容の新常識
これまで、あまり表立って語られることのなかったフェムゾーンのケア。近年は「フェムケア」という言葉とともに、女性の健康や美容を支える新しい習慣として注目されています。
特別なことではなく、自分自身をいたわるケアとして、どう向き合っていけばよいのか。
フェムケアへの向き合い方について、茂森さんに伺いました。
茂森さんが考える「フェムケア」の重要性
最近、フェムケアが話題になっていますが、茂森さんは女性特有の健康課題に対してどのように感じていらっしゃいますか。
- 茂森さん
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デリケートな話ではありますよね。私自身、数年前まではあまり意識してケアをしていませんでした。
でもあるとき、ママ友同士で自然とその話題になったんです。同世代でフェムケアを始めている人が増えてきて、「みんなどうしてる?」という、ちょっとした会話から話が広がっていきました。私はもともと乾燥しやすい肌なので、「フェムゾーンも保湿が必要なんだよね」と、今ではそんな話を気負わずにできるようになりました。
実は自分でもいろいろ調べてみたんです。それから婦人科の先生にもお聞きして、「何が必要か?どうして必要なのか?」と、気になったことを教えていただいたのですが、それが本当によかったですね。
フェムケアをなんとなく意識するだけで変わる。やっぱり日本人って自分自身のフェムゾーンのケアをするのに抵抗がある人っていっぱいいらっしゃると思うんですよね。でも、最近になってそういった話題もできるようになってきて良かったなと感じますね。私も友達とかと普通に話していきたいと思います。
専門家との連携:適切なサポートの受け方
フェムケアについて、ご自身で調べたり、専門家に話を聞いたりするなかで、感じたことはありますか?
- 茂森さん
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自分に合ったケアを見つけることで、若々しくいられると感じています。だからこそ、もっと多くの方が専門家の話を聞く機会を持てたらいいなと思います。まだ知らない方もたくさんいらっしゃるからこそ、フェムケアについて話すこと自体が、知ってもらうきっかけになるのではないでしょうか。
それに、こういうことは更年期に入る前から知っておいていいことだなと思います。うちの娘はまだ14歳ですが、すごく大事な部分だから、「ちゃんと清潔にして保湿をしようね」っていうのは教えました。
そうじゃないと、更年期になってから突然、今までやっていなかったことをルーティン化させるのはなかなか難しいですし。娘にはとにかく保湿をしようねって、まずはそこから教えて、一緒に考えることが、これからのお母さんと娘さんには必要なのかなと。自分がフェムケアについて知っていると、子供にも教えてあげられることが多いですよね。
茂森あゆみから年齢を重ねることを楽しむすべての女性へ
年齢を重ねることに、不安や戸惑いを感じる瞬間は誰にでもあります。一方で、経験を重ねたからこそ見えてくる心地よさや、自分らしい選択ができるようになるのも、大人の時間ならではの魅力です。
最後に、これまでのお話を踏まえて、茂森さんから、年齢を重ねることを前向きに楽しむためのメッセージを伺いました。
「自分らしく、心豊かに」年齢を重ねる喜び
年齢を重ねることに不安を感じている読者の皆さんに、自分らしく年齢を重ねる楽しさについてメッセージをお願いします。
- 茂森さん
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私はいつも、自分らしくいるためには、無理をしないことが大切だと伝えています。何かを頑張らなくてよくなる、その心地よさを感じてほしいんです。
でも若い頃は、周りの意見に左右されたり、「期待に応えなきゃ」と思ったりして、つい頑張りすぎてしまうことも多いですよね。
とにかく「自分のペース」や「自分の価値観」を大切にして、心を軽く、ストレスフリーでいられるといいなと思っています。
なかなか難しいんですけど、若いときはそこに気づきにくいですよね。でも、年齢を重ねることで、自分にとって本当にいいものが、少しずつ分かってくる気がしています。
時間を上手に使って、丁寧に過ごしていけたら、大人になってから「あのとき、こうしててよかったな」って思えるんじゃないかなって感じています。私の中では、「穏やかに過ごして、自然体でいる」っていうのがすごく大事で。
他の人と自分は違うし、みんな同じじゃないっていうのは、本当に大切なことだなって思うんですよね。あの人に合っているからって、自分にも合うわけじゃない、っていうのはすごく感じます。
最後に、これだけは今日からでもやっておくと、10年後の自分が喜ぶようなプチアドバイスをお願いいたします。
- 茂森さん
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「自分を大切に扱うことを後回しにしない」ですね!
忙しくてついつい自分のことって......私もそうだったんですけど、時間が経つのは本当にあっという間なので、「あのとき、一つでもやっておけばよかった」って思うことがあります。
子育て中は本当に余裕がなくて、自分のケアはオールインワン1本で全身を終わらせる感じ。肌も本当にカサカサでした。それから時間が経ったある日、「1種類だけでも美容液をつけておけばよかったな」って思って後悔した経験があるんです。
もちろん、仕事・子育て・家事・介護など、大変なことはあると思います。けど、少しだけでいいから「自分のことを大切にする」ことを後回しにしないようにするのが大事だなって思います。
「健康美」は、日々の選択と丁寧なケアから
年齢を重ねることは、体や心の変化と向き合うことでもあります。今回の茂森さんの言葉は、自分をいたわるためのサインとして受け止めていく大切さを教えてくれました。
肌や髪の変化、更年期の揺らぎ、そしてフェムケア。どれも特別な人だけのテーマではなく、今の自分に合った方法を選び、無理なく続けていけばいいものです。迷ったときは専門家の力を借りながら、自分のペースで整えていく。その積み重ねが、10年後の自分をきっと助けてくれるはず。
今日できる小さなケアをひとつ重ねるたびに、未来の自分が少しずつ守られ、自信へとつながっていきます。まずは今夜、保湿を丁寧に。そんな小さな一歩から、「わたしらしい健康美」を育てていきましょう。
【前編の記事はこちら】
【茂森あゆみ流】美容×健康のトータルケア術&揺らぎを乗り越える秘訣(前編)
この記事を監修した人

茂森あゆみ
小学5年生の時に観た、ソプラノ歌手〝レナータ・スコット〟に憧れ、歌手を志す。武蔵野音楽大学音楽高校声楽科へ進学。3年間の寮生活を過ごす。大学在学中に、NHK「おかあさんといっしょ」17代目うたのおねえさんとして、6年間務める。99年「おかあさんといっしょ」の1月の歌『だんご3兄弟』が空前の大ヒット。
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